わたしが3人目を産むのもいいなと思えたのは、夫と完全に家事育児を分担できていたからです。この体制なら、赤ちゃんが生まれても楽しく育てられそうだと思いました。これがもし基本ワンオペ育児だったり、家事はほぼ自分が担当していたりするような状態だったら、とてももう一人産もうとは思えなかった!
そんな我が家の家事育児分担は、ざっくりこんな感じです。
AERA本誌2016年5月30日号に掲載された「共働きの家事育児100タスク表」で、見える化してみました。(当時Twitterがにぎわっていましたよね)
保育園児がいる場合の「家事育児100タスク」

赤が私、青が夫、黄緑がそもそも我が家に存在していないタスクです。
私だけ/ほぼ私がやっているタスクが30個、夫だけ/ほぼ夫がやっているタスクが15個、二人でやっているタスクが48個でした。
小学生がいる場合の「家事育児100タスク」

色分けは同じ。私だけ/ほぼ私がやっているタスクが31個、夫だけ/ほぼ夫がやっているタスクが16個、二人でやっているタスクが47個でした。
家庭に存在するタスクを、お互いがすべて把握している
リスト化してみて、思ったよりタスクの数では差があることに驚きました。日ごろの感覚としては、むしろ夫のほうがやってくれている気がしていたから。でも、私の「テーブルを拭く」と夫の「窓を拭く」、私の「米を研ぐ」と夫の「靴を磨く」は、同列に扱えるタスクじゃない気がします。どう考えても、夫の担当しているほうが重い……!
我が家の家事分担は、とくにルールを決めていません。基本的には手の空いているほうが、そのとき気になったことをやる。それができるのは、家庭に存在するすべてのタスクを二人ともが把握しているからです。
たとえば、土曜日の朝に出かける前。
何をすべきかお互いにわかっているので、それぞれこんなふうに動きます。目の前にあるタスクを消化しているだけなので、すべての動きを打ち合わせなしに交換可能です。
妻の動き
- 赤子に授乳
- 大人の朝ごはんを用意する
- 子どもの着替えを出す
- ブラーバをかけやすいよう床を片付け
- 持って行くおむつや着替えの準備
- 乗る電車を調べる
- ベビーカーを玄関に広げておく
夫の動き
- 子どもの朝ごはんを用意する
- 食洗機の中にある食器を片付ける
- 乾燥機の中身を出して園バッグにセット
- 子どもの歯磨き補助
- ブラーバに水を補充
- 水筒の準備
- ごみを集めて出す
家事分担は「好き」をベースにすると、ストレスがない
ただ、じつは夫は料理ができません。いっしょに暮らしはじめたときからスキルに結構な差があったのと、わたしは料理が好きで別に夫につくってほしいと思わないため、そこだけまるごと引き取っています。そうなると、料理に付随する買い出し系も自然と自分の担当に。
毎日のことなので大変といえば大変ですが、自分の好きなものを自分の好きな味付けで食べられたり、自分のつくったもので家族が喜んでくれたりすることで、充分プラスです。
その代わり、排水口の掃除やルンバ・ブラーバの手入れ、洗濯乾燥機のフィルター掃除、子どもの上靴など、細かい汚れ仕事は夫が担当。汚い部分がきれいになるのは、達成感があって好きらしい。私はその手の作業に全然惹かれないので、ちょうどいいですね。
とくに洗濯乾燥機のフィルターはネジを外して奥のほうまでブラシで丁寧に洗わないと乾燥がききにくくなるので、家事としてはめちゃくちゃ重要度が高いうえ、面倒くささも半端ない……ここを引き取ってくれる夫に、心から感謝です。
あと、忘れちゃいけないのが家計管理や資産運用ですね。あらゆる計算が苦手な私はノータッチで、口座やクレジットカードの情報をお互いに共有し、家計のすべてを夫に委ねています。ローンの借り換えやカード、サブスクの見直しなど、後回しにしがちだけど大切なTodoが多いので、きっちりやってくれて心強い!
……こうして並べてみると、私はむしろ料理くらいしかやっていないかも?
我が家は幸い、夫婦の「好き」や「得意」が異なっていたのがラッキーでした。やるのが苦にならない家事を選べることで、お互いストレスなく分担できています。
育児分担はざっくり、フィジカルが夫でそれ以外が妻
小学生、幼児、乳児と世代の異なる子どもが3人いる我が家では、育児タスクも多種多様。
小学生は宿題のまるつけや体力テストの練習サポート、習いごとの送迎、トラブル時の学校やお友達ママとのやりとり。幼児は公園の付き添いにひらがなや自転車の練習、習いごとの送迎、ママ友も含めて遊びの約束をセッティング。乳児は夜泣き対応、離乳食のつくりおき、日々の抱っこ、寝かしつけ……。
それら育児タスクは、フィジカル系を夫が、それ以外を私が担当することが多いです。
フィジカル系の例
- 体力テストの練習サポート
- 公園の付き添い
- 習いごとの送迎
- 自転車の練習
- 抱っこの寝かしつけ
それ以外の例
- 宿題の丸つけ
- ひらがなの練習
- ママとのやりとり
- 連絡帳や学校との電話
- 夏休みのスケジュール管理、調整
理由は、単純に私に体力がないから。また、思いきり身体を動かして遊びたい兄弟たちには、やっぱりもう母が相手では物足りない場面がたくさん出てきました。その代わり、甘えたいモードのときや話を聞いてほしいモードのときは、母の出番です。そういうご家庭、多いのではないでしょうか。
夫婦で納得できていれば、分け方はなんでもいい
極端な話、100:0でどちらかに負担が偏っていたとしても、その夫婦が納得できていれば問題ないと思います。そのくらい、家事育児の分担は家庭の数だけ正解があるもの。私たちも適宜状況を見直しながら、いつも私たちにとっての最適を探していきたいです。
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