まだ弟しか生まれていなかったころから、長男には年に一回くらい「長男感謝デー」を設けています。
赤ちゃんだった弟をいとこの家にお泊まりで預け、長男をとことん甘やかすディズニーに連れて行ってみたり。弟だけ保育園に預けて(兄弟別園だった)キッザニアに行ってみたり。
長男が小学生になってからは、運動会の振り替え休日などのタイミングでお笑いライブを見に行ったり。
妹も増え、泊まりがけや遠出はなかなか難しくなってきましたが、今年は「長男感謝デー&夏休み打ち上げ」ということで、フレンチレストランに行ってみました。
小学生、初めてのフレンチに出会う
今回予約したのはトラディショナルな高級フレンチではなく、肩ひじ張らずに楽しめるけれどビストロでもなく、乳幼児は若干行きづらい……くらいのフレンチレストランです。
食が細く、量の多いプレートなどは苦労することがある長男は、前菜3品+メイン+デザート+ドリンクのライトコースをチョイス。
大人は魚料理と〆の一皿が追加されるフルコースにしました。
シェフのお出迎えでお店の中に入ると、明るいけれど落ち着いた雰囲気。平日のランチタイムなので、ほかのお客様はマダムお一人だけでしたが、大人っぽいムードに長男はドキドキしているよう……。
そわそわとうれしそうな顔がかわいくて、この時点でもう連れてきてよかったなぁと思いました。

ドリンクは、ワイナリーのぶどうジュース。赤と白があったので、一杯ずつ頼みました。
ワイングラスに注がれる上品な量のジュースに「(これだけ!?)」「(これだけなのにそんなに値段するの!?)」と無言で驚きながらも、一口飲んで「うま!!!!」。
いろいろ思うところはありつつも、ポジティブな感想だけを口に出したことに、成長を感じました。笑
その後もナプキンやカトラリーをまじまじと眺め、使い方を教えてもらいながら、すっかり大人気分です。
前菜に使われていたフォアグラの風味、塊肉がごつごつしたステーキ・アッシェ(ハンバーグのようなステーキ)の食感、ゴルゴンゾーラチーズの香り高いキッシュ……。
どれも長男にとっては初めての味で、口に運ぶまではほんのり不安そうにしながらも、一口食べては「おいしい!」の連発。
夏休みの思い出を振り返るシートでも「はじめてフランス料理を食べて、とてもおいしかった」と書くほど、本人にとっては印象深い出来事になったようです。
長男感謝デーの効能
今年は「フランス料理を食べに行く」をやってみた長男感謝デー。
日ごろは親2人で子ども3人を見ているため、どうしても手や目が足りないけれど、この日ばかりは手も目も長男が独り占めです。
両親のあいだに入って手をつなぎながら歩き、お店に入ってもずっと自分の話を聞いてもらえる。いつも苦しめられている兄弟ゲンカが起きないので、叱られることもありません。
本当にうれしそうにしている長男を見ると、とってもとってもかわいくて、なんだか胸がいっぱいになります。
「兄弟が多くて負担をかけているかなぁ」とか「一人っ子だったらいつもこうやってじっくり向き合ってあげられるのに」とか、ネガティブなことも考えないではないけれど……でも、きっと一人っ子だったらそれはそれで「兄弟がいたらもっと楽しかっただろうに」なんて思っているのでしょう。そのあたりは、たぶんないものねだりです。
それに長男も日ごろは兄として、彼なりに弟や妹を可愛がってくれているし、この家族での暮らしを楽しんでくれています。
だからこその長男感謝デー。これからもときどきはこうして、ほんのつかの間でも親を独り占めする時間をつくってあげたいです。
(ただ、次男だって頑張ってくれているから、そろそろ次男感謝デーもやってあげたい……)
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