お金について楽しく学べるオールカラー漫画「お金の大冒険 黄金のライオンと5つの力」を買いました。
著者は、資産形成をサポートするオンラインコミュニティ「リベシティ」などを運営するYouTuber 両学長。
- 「真のお金持ち」や「お金の価値」とは?
- お金持ちになるために必要な5つの力
- 5つの力をどんなふうに鍛えていく?
- こんな落とし穴に気をつけろ!
といったお金にまつわる実践的な知恵を、わかりやすい漫画でまとめた本です。
目次
まったく本を読まない小4が一気読み
お金の知識、大事ですよね。子どものうちからこういう本をちゃんと読んで、学んだほうがいいに決まっています。
ただ、恥ずかしながら、うちの小4男子は本当にまったく本を読みません。「お金の大冒険」が文章ベースの本だったとしたら、半分もいかずに脱落していたと思います。
でも、そんな彼が、500ページ以上もあるこの本を2日で読みきりました。

その理由は、おそらくこの5つ。
- オールカラーの漫画だったから
- 知識を説明するだけでなく「異世界に飛ばされた少年ソータが、水の国の少女メグとともにお金を稼ぎ、水の国を救う」といったストーリーがあったから
- 本人に「お金持ちになりたい」という動機があったから
- 夫が著者のYouTubeを見ており、息子も著者になじみがあったから
とくに、日ごろから「お金持ちになりたい」という意識があったのは大きいと思います。
大好きなベイブレードの新作を買うために、家庭内バイト(洗濯物たたみ、朝食準備など)で貯金にいそしんでいるもののなかなかお金が貯まらないと感じていたり、外食や旅行に行くたびに「いくらかかってるの?」と費用に興味を持ったりしていたからこそ、どうやったらお金が増やせるのか、関心があったのでしょう。

わかりやすい言葉+ふりがなつきで、丁寧にお金の知識を解説してくれているので、それなりに本が好きな子なら、小学校低学年でも充分に楽しめると思います。
小4男子が興味を持ったポイントは?
せっかくだから、夏休みの読書感想文はこの本で書くと言う長男。ほぼ漫画だけど、そこそこ文章のコラムも挟まっているし、ちゃんと学びのある内容だし、いいんじゃない? と判断したようです。
あとで作文を書くため、気になったり学びになったりした部分をメモしたノートを見せてもらったら、小4男子がこんな知識に興味を持つのか! という発見が多々ありました。
本のどんな部分がメモされていたかというと……
お金持ちになるには「稼ぐ・貯める・増やす・使う・守る」力が必要
子どもが考える「お金持ちになる方法」は、とにかく稼ぐことが中心。
自分だったらお手伝いをしてお小遣いをもらったり、親だったら仕事をして会社からお給料をもらったり……あとは宝くじで当てる! といった案もありました。お年玉の半分はNISAに入れているため、なんとなく、投資で増やすというイメージも持っていたようです。
(余談ですが、臨時収入があると「パパ、これ“とうし”といて!」とか「ぼくの“とうし”てるお金、いくらになった?」とか言ったりする。ちょっと前まで「とうする」という動詞があると思っていたっぽい🤣)
ところが本書では、お金持ちになるには「稼ぐ」「増やす」「貯める」だけでなく「使う」「守る」も大切だと説かれています。

お金をたくさん手に入れたらお金持ちになれると思ってたのに、使うのも大事だなんて知らなかった! あと、守る力がないと詐欺にあったりするんだね……
お金儲けを否定する「マインドブロック」を解除すべき
昔は、世の中に「お金のことばかり言うのはいやしい」「お金儲けをしようとするのはダサい」といった固定観念があったと思います。私自身も、まだその名残がある世代の生まれです。
でも、正しく稼いでしっかりと貯め、上手に増やし、自分や周りが幸せになるためにお金を使うのは、むしろいいこと。
漫画では「お金儲けは汚い」「自分はお金持ちになんてなれない」といった思い込みを解除しよう、という場面が出てきます。

僕にもそういう思い込みがあった気がする……!
インデックスファンドを活用して、投資のリスクを分散したほうがいい
投資の基礎知識がないのにどうしてここに興味を!?という感じですが(笑)
お金持ちになるには「働いてお金をいっぱい稼ぐ」「稼いだお金の一部を投資に回して増やす」といったざっくりのイメージを持っていた長男。
その投資のなかで「いんでっくすふぁんど」なるものを使うと、お金の減る危険がちょっと減るっぽいな!? と学んだようです。
本人が自分で投資のポートフォリオを組むのはまだ少し先のことだろうけど、そういうことにも興味を持って、なんとなく頭の片隅に入れておくと、役に立つ日が来るかもしれません。
同じように「家計簿では基礎生活費とゆとり費を分けて考える」「必要な保険を見極めて加入する」といった、いまの子どもには必要ないけれど大切な知識にも、ちゃんと目がとまったようでした。
(でも、そんなことをメモしている小4のノートは、ちょっと面白かったです!笑)
ポンジスキームから逃れるには……?
ポンジスキームとは、代表的な投資詐欺の一種。
本の中では「高額のリターンを謳って出資を募り、最初のうちはちゃんと利益を分配することで出資者を信じ込ませる。しかし、出資者が追加で大きな金額を払ったところでドロンする」……といった例が紹介されています。

でもさ、最初のうちはちゃんとお金がもらえるんだから、最初にドカンと払ってたくさん利益を受け取って、追加を払わず逃げたらいいんじゃない?
たしかに、それならポンジスキームを返り討ちできる!
引き際をうまく見極められたらね……(笑)
実際は詐欺だと気づいたら何も払わず逃げたほうがいいけれど、そうやって自分なりの対策を考えてみるのもまた経験。
もし、将来ふとそんな場面に出会ったとき
- 誰でもすぐ簡単に稼げる、そんなうまい儲け話はない!
- あるとしたら詐欺だ!
- この詐欺は……ポンジスキームでは!?
と考えられる回線がつながってくれたらいいな、と思います。
読書感想文も無事に書き上がり、お金についての学びが深まったようです。
ちゃんと教えてあげたいと思いつつ、私自身もまだまだ勉強しなければならないことが多くて、なかなかサポートしきれないお金の知識。こうやって子ども向けの本が出るのは、とてもありがたいなと思いました。
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